「トライアングル」で三流チンピラを演じているJYJ ジェジュンの笑みは強力なものだった。ペク・ジニの前では純情いっぱいで、私設カジノを奪い取るために詐欺ギャンブルをする時はずる賢い。同じ笑みにも完全に異なる感情が映る“純情チンピラ”ジェジュンの口元につい集中してしまう。
27日に韓国で放送されたMBC月火ドラマ「トライアングル」第8話は、“舍北(サブク)のゴミ”と呼ばれるほど、金とギャンブルのためなら何もかもを捨ててしまうホ・ヨンダル(ジェジュン)が私設カジノを奪い取るために詐欺ギャンブルをするストーリーが描かれた。
ヨンダルは、チャンマダム(イ・ユンミ)が運営する私設カジノを手にするためにコ・ボクテ(キム・ビョンオク)の手下の協力のもとで詐欺ギャンブルをした。その結果、チャンマダムに勝ち、私設カジノの持ち分を得るチャンスを得た。実はボクテはヨンダルの父を殺した人物だ。ヨンダルは、幼少時代に兄チャン・ドンス(イ・ボムス)と弟ユン・ヤンハ(ZE:A シワン)と別れた後、記憶を失い、二人の存在を知らないでいる。
ボクテの協力のもとで勢力を拡大する野心を持っているヨンダルは、チャンマダムを窮地に追い込み、多少卑劣な笑みを見せた。隠しカメラを設置して巨額の金を獲得したヨンダルの緻密な計画は、悪賢いチャンマダムを倒した。そのため、金がないとねだるチャンマダムに返した笑みは、成功したという快感や野望が混ざり、卑劣に感じられた。
その前の愛する女性オ・ジョンヒ(ペク・ジニ)との素朴な食事だけでも「恵まれた」と喜んでいた純情派の様子はなかった。ジョンヒのことを考えると、目と口から同時に笑みが広がるヨンダルは純粋な青年だが、ギャンブルに集中している時はこの白い画用紙のような魅力は見当たらない。
ヨンダルは恋に落ちた純情な男から、野心を露わにして古拙な方法も辞さないチンピラに急変するギャップのある、魅力的な男性だ。水火も辞さないチンピラを演じたジェジュンに、ペク・ジニとの恋が始まる兆しが見え始め、ロマンチックな様子を同時に見せている。すでにドラマ序盤から三流チンピラに完璧になりきり演技変身に成功した彼が、女心をくすぐる特技を本格的に発揮すると見られる。
「トライアングル」はギャンブルという暗い題材や多少貧弱なストーリーにより苦戦している状況だ。ドラマが大きな爆発力を持っているわけではないが、歌手兼俳優という先入観を破り、俳優の道を黙々と歩いているジェジュンの演技を見る楽しさは大きい。これからジェジュンはドンスが自身の実の兄であることを知り、ボクテが父の死に関連があると聞いた後、感情が爆発するヨンダルを演じなければならない。急がず着実に脈がつながる感情表現をしているジェジュンが見せる“ダーク・ヨンダル”に期待が集まっている。
「トライアングル」は、両親を亡くした3兄弟が離れ離れになって20年以上互いの存在を知らないまま生きてきた三兄弟が再会することで繰り広げられる物語を描くドラマだ。